会社が与えるべき幻想

 開発末期だと言うのにアレな状況なので、プロジェクトを強固に進める為に必要なものは何かを考えめぐらせて見る。

  • 会社は、社員がに給与以上の働きをした方が幸せ。
  • 社員は、可能な限り働かず金がもらえた方が幸せ。

これは、会社の資金、労働力というリソースを、会社と社員で奪い合ってる状態なので社員と会社は敵対関係になる。ゼロサムだ。


昔はこうでなかった。
社会が成長期だった頃は、頑張れば、会社は拡大し個人の給与も上昇した。出世もあった。
成功の形が幻想として存在した。


なので、社員は、
「今、無理をしても、最終的には、得が出来る」
という幻想を追って働く事が出来た。


一応、戦後の焼け野原からここまで来た人達は、実際の成功と成長を実感した事だと思う。
会社や、社会が与えた幻想は、一部真実だったし、幻想としての効果もあった。


が、今は違う。


にもかかわらず、会社サイドが、幻想を追う事を社員に期待してどうする。


幻想を作るのは、会社の仕事だ。


目の前にニンジンをぶら下げないでどうする。
そのニンジンが本当に食える必要は無いのにケチるな。
(食えるやつは1割でいい。)

つまり、
「今、無理をしても、最終的には、得が出来ると言う幻想を会社が作る」
が、重要なのだな。


会社が、幻想を用意できなければ、そこそこ食ってサボりたい奴しか会社に残らない。
社員内で競争が生まれる事は好まないが、全員でぬるま湯につかったまま死ぬのはゴメンだ。

若手からは俺も会社側に見えるんだろうけど、そうじゃないから。

いつだって、辞める覚悟はあるし、会社に発展が無いと思ったら、湯から出るよ。
茹でカエルはゴメンだ。